今日も映画を見るぞ
いいですねえ
この記事では、字幕と吹替どちらがいいのかをお伝えします。
昔からずっと議論されていたことですが心に残るための映画鑑賞としてどちらがいいのか答えははっきりしています。
結局、それぞれのメリットもデメリットも、どっちもどっちなのかなぁ
結論を言うと字幕で鑑賞した方がいいですよ
洋画の鑑賞には字幕が不可欠であり、そのコツを掴めばあなたも映画に夢中になること間違いなしです。
映画鑑賞が人生のよりどころとなるような方法を、この記事で解説していきます。
洋画では字幕と吹替どっち?字幕の方がいい理由
字幕の方がいい理由を教えます
結論から言うと、私が字幕と吹替ではどちらがいいかと聞かれたら、迷わず「字幕」と答えます。
その大きな理由はただ一つ、「本を読む感覚で鑑賞できるから」ということです。
本を読みながらの映像を追っていくという事が、頭脳のストレスの解消につながっていくからです。
本は字を読んでいくだけで、それを頭の中で想像していきます。映画では同じように字幕の言葉で想像しながら、本とは違って映像があるので、それを映像で検証していくという感じです。
この「字を読んだだけの頭で描いたイメージ」と「実際に見た映像」を頭でリンクさせていきます。そのようにこの二つの作業を頭で進めながら鑑賞していくのが大きな刺激となっていくのです。それが当たり前になっていくと字幕映画にハマっていくことは間違いないでしょう。
例えば、食事にも日本人の特性として「嚙み合わせ」というのを主としています。ご飯に味噌汁、おかずを食べるとき大抵の人はご飯とおかずを口の中で一緒に味わうのが一般的ではないでしょうか?日本の食卓での定番で、米類とおかず類を交互に食べ、口の中でゆっくりと混ぜ合わせて味わうことで、これは口中調味(こうちゅうちょうみ)と言われます。
洋画を深く味わうのもこれと似ていて、字を読んで頭でイメージするのと実際のスクリーンの映像を脳の中でリンクしながら鑑賞するのです。
これによって、洋画も世界観が広いのでつまらないとか訳が分からないとか、また苦手なジャンルなどでもある程度は楽しみながら鑑賞することができます。
というわけで、洋画鑑賞においては字幕での鑑賞をおすすめしています。
「吹替は字幕より、より多くの情報が入る」というのはデメリットではありません
実際に字幕映画は吹替よりも情報量が少ないと言われています。実際に吹替で日本語にして情報量が100と仮定すると字幕だと60ほどの情報量になるそうです。
つまり6割ほどの情報量でしか入ってこない計算になるので、「そんなことだったら吹替のほうが優れているのでは?」と思うかも知れません。結論から言うと、それで鑑賞において映画の本質が損なわれるというのはほとんどありません。
それどころかデメリットではなくむしろメリットになり得ます。
映画の本質は、あなたの心を調節してくれることです。「いいお話だな。感動する」というのも本質かも知れませんが、映画鑑賞の醍醐味はそれだけではないと思っています。例えばあまりよくわからない複雑なシナリオであったとしても、あのシーンやこのシーンが後になってじわじわと印象に残るというのが醍醐味でもあります。
そんな中、字幕だと考えなきゃわからないことも出てくるかもしれませんが、その「考える」行為そのものが脳の刺激になって、あなたの心を整えてくれます。考えながら鑑賞することだって映画の醍醐味です。
よって、字幕は吹替よりも、入ってくる情報量が少ないのは確かですが、それはむしろ考える機会を与えてくれてメリットにもなり得るのです。
海外では吹替が多い
一方、海外では字幕よりもむしろ吹替で鑑賞する人が多いという事実があります。
アメリカではちょっと意外ですか最近の調査では字幕映画を好む人の割合が多いとのこと。しかし欧州になると吹替を好む人が多数で逆に中国や韓国では7割以上が字幕を好むようで、海外でバラつきがありますね。
もともとは、海外では日本と違って識字率があまり高くないという認識でしたがお国柄によって違うようです。
これは語源の関係と文化によって違うのでしょうが、より心に深く鑑賞するためのテクニックは、世界共通であると思っています。
字幕と吹替のメリットデメリットをもう一度考察してみよう
字幕のメリットと言われているのは本当なのか?
実際に字幕のメリットと考えられているものの一つに、「本来の洋画の雰囲気を壊さない」や「好きな俳優の声がそのまま聞けること」といったのがあります。
実際に生の声はおろか、息づかいやため息やなんなら呼吸を感じることだってできます。
ただし、実際には昔の映画はネガの状態も悪くそこまでの差はありませんし、そもそもディズニーなどのアニメ映画においては、そもそもあちらの役者が吹替をしているのですから「字幕意味なくない?」という主張も成立します。
逆に吹替映画では日本の旬の俳優さんが全然役に合っていない吹替声優がイメージと合っていないと違和感も持つことはありますね。これは私もたびたび感じていたことあります(笑)。
ただその反面、吹替でも実際の役者と声優の息がぴったりと合っていてそれが素晴らしく映ることもあります。
例として、私がすぐ思いつくのはクリント・イーストウッドと山田康夫のコンビです。イーストウッドの役はやや不器用で荒っぽいようなキャラが多かったのですが、彼の顔の仕草一つ一つに声をしっかりと合わせていて、声優の絶妙な技術にいつも驚かされていました。
これはあくまでも例の一つであってもっと上手だよという方もいるでしょうが、これは吹替ならではの醍醐味でもありますね。
クリント・イーストウッドと山田康夫のコンビは息が合っていたよ
なぜ「字幕派はうざい」と煙たがられるのか?
以前からよく聞かれる議論の一つに「字幕派はうざい」という吹替派からの反論というか、逆の話は聞きませんよね。
「字幕」と「吹き替え」どっちの方が楽しめるかという論争で面白い実験がありました。
外国映画を見る時に選ばなくてはいけないのが、「字幕」と「吹き替え」。では、一体どちらの方が楽しめるのでしょうか?そこでこんな実験!映画好きの男女計6人に初めて見る「ピノッキオ」という映画を、最初の10分を字幕で、続きの10分を日本語吹き替えで見てもらいました。そして、別室で一人ずつにどちらが良かったか尋ねると…なんと6人中5人が、字幕の方がいいと答え、残りの1人も、両方良かったという回答。皆さんに理由を尋ねると、「吹き替えはセリフと口の動きが合わず気持ち悪い」、「本人の声でないと役者の思いが伝わってこない」などの意見が。街のアンケートでも、30人中26人もの方が字幕派でした。しかし、この実験には、ある裏が!実は「ピノッキオ」は、イタリア語で作られたイタリア映画!6人が見たのは英語吹き替え版のため、セリフと役者の口の動きはしっかりと一致していなかったのです!そして、この事実を6人に伝えると…全員が英語吹き替え版だと気づいていなかったことが判明。なぜ気づかなかったのかを探るため、目線カメラで字幕映画を見ている時の目の動きを見てみると…およそ4割の時間を字幕に読むのに使っていました。専門家によると、「字幕は文字を追うことに時間を取られ、表情に注意が向きにくくなるので、必ずしも字幕の方が、演技が伝わるというわけではない」そうです。皆さんも先入観を捨て、たまには吹き替え版を楽しんでみるのもいいかもしれません。
知識の宝庫!目がテン!ライブラリーより引用
これは字幕派の人がよく「本人の声でないと役者の思いが伝わってこないので字幕がいい」という意見に対して、本人の声かどうか理解してない!というツッコミです。さてこれに関して、そもそも字幕か吹替かというのは役者の演技どうこうはあんまり関係がないという事です。だからいい演技を堪能したいから字幕がいいという理屈は純粋に幻想でしかないのです。
実は吹替で見た方がいい人とは
吹替をおすすめする場合もあります
映画は字幕と吹替、どちらも良し悪しがあるのはもう承知のことかと思いますが、「そんなあなたは吹替映画を鑑賞されることをオススメします!」という方もいます。
結論を言うと、「ラジオドラマで感動したことのある人」です。
どういうことかと言うと、吹替の武器はなんと言っても耳です。ラジオは聞くことでイメージをふくらませなければいけない媒体です。目ではなく耳。聞くことで映像が体感できる人ですね。
他にも、Amazonオーディオブックなどの小説やビジネス本を聞くことに馴れている人またはそのような媒体に感銘を受けたりすることが多い人なども吹替映画はハマります。
もっと簡単に言うと、「聞くだけで頭で物語のイメージを作ることができる」という人は吹替のほうがよりいいでしょう。
物語に入り込むことが出来るという意見も結構ありますがこれは人によります。字幕だから吹替だからというのは全く関係ないですね。
吹替にしか味わえないような鑑賞のしかたもあるんだね。
海外のアニメ映画は吹替がわかりやすい
以上のことから考えると、例えばディズニー映画などのアニメ映画においては吹替も重要な選択肢になるでしょう。
そもそも原作がすでに声優さんが声の出演として吹替と同じような役割をされているわけです。日本のアニメ映画についても声優さんがいて、その時点である意味吹替ともいえるわけです。
というのは、例えばディズニーとかは有名なハリウッド俳優などが担当することもあり、耳が慣れた人なら声で「あっ!この人はあの俳優さんだ!」ってわかる場合があります。という事は裏を返せば、それだったら吹替映画で日本の声優の声聞いたところで映画の雰囲気が変わらるということはないでしょう。
わたしはほとんど字幕での鑑賞ですが。
どちらも見ない選択肢だってあります
海外映画をそのまま見ることも一つの選択肢です
洋画においては字幕、吹替という以前にそのまま日本語がない状態で鑑賞するのも違う視点で感動できることもあります。
「英語ができる人はいいが、全く英語なんかわからない!」というひとも、充分作品の醍醐味を味わうことができる場合もあります。
確かに物語の中身を把握するのにはやや不完全の印象もありますが、実際にあなたが英語もわからないのにアメリカの社会に囲まれたらどうなるでしょう?言葉わからないので何とか意味を理解しようとするでしょう。オーバーなリアクションをしたりとかするかもしれませんね。はっきり言葉がわからなくてもどんなことを相手は言いたいのか何となく理解できたりするはずです。そんな実際の世界において、映画の世界に落とし込めばいいわけです。
もしそんな状況で鑑賞するのなら個人的にはスペイン語圏の映画はわりとおススメですね。、あの人たちはオーバーリアクションでわかりやすいことも多く、誰が悪役でとか人物関係の繋がりも何となくわかってくるので、理解できることもあります。
ただ、これで英語の勉強になるというのもメリットにはなり得るでしょうが、このブログでの映画で心を補充していきましょうという趣旨から考えると映画で語学の勉強というのは語学習得の近道とは言い難いのではと思います。正直映画鑑賞で語学習得に役立ったという話は聞いたことがありません。
日本の映画をあえて字幕で鑑賞するのもおすすめです
これは邦画嫌いの人とかには一度試してみて欲しいのですが、配信サービスでは「Netflix」と「Hulu(フールー)」においては邦画でも字幕付きの鑑賞ができるようになっています。実はこれがなかなか使えます。
本来は「耳の不自由な人向け」というコンセプトなのですが、邦画とかは普通に鑑賞してもいいのですが音を消して字幕だけつけてもそれなりにストーリーを把握することは可能です。日本映画と海外映画の特徴の違いがよく出ていたりして、実は新しい発見が出来る場合もあります。私も全くつまらなく見られたものじゃない日本映画をあえて字幕付きで鑑賞したところ、何の嫌悪感もなく普通に鑑賞できたという事が多くありました。
日本映画がいかにBGMの大音量によって大事なシーンの邪魔をしていたり、余計なセリフも多いなどのなかなか気づきにくい発見も多くあります。
まとめ
字幕映画は、字を読まなきゃいけないことで見るものがさえぎられるというデメリットが一般的に言われていますが、実際には字を読むことで頭でイメージ。そして実際の映像を見るという脳をそれぞれに分けながら鑑賞すると、より深く作品の世界観に入りこむことが出来るでしょう。
逆にラジオドラマを聞いたり、本の要約サイトなどを聴くことで内容が入ってくるという人は吹替映画にて耳で入ってくる世界と実際のスクリーンの世界で脳を交互に理解させることによって、より深く映画を鑑賞できます。
映画を見るときにぜひ意識しながら鑑賞してみてください。違った世界感が得られるはずです。
ちゃんと字を読んでいくのがむしろ刺激になるんだね
良い映画ライフを過ごしてね