
今日も映画を見るぞ






いいですねえ

今日はドラマというジャンルを見るぞ。でも、う~ん






どうしましたか?

ドラマはたくさんあってわからなくなるなあ






では、映画のジャンルについて解説しましょう
映画にはさまざまなジャンルがあります。
映画を選ぶ時には必ずと言っていいほどジャンルは確認するでしょう。しかし映画には、わたしたちのなじみの薄いジャンルも存在し、知っておくことでさらに楽しい映画ライフを送ることができます。
この記事では映画ジャンルについて、映画ファンでもあまり知られていないような内容をお伝えします。
この記事ではこんなことがわかります。
- 映画のジャンルはどのように決められるのか?
- 映画のジャンルは曖昧?その理由とは?
- ジャンルだけで映画を選ぶと失敗する?
- 実写とアニメでジャンルの考え方に違いはあるのか?
- 映画ジャンルを超えたおすすめ作品の探し方とは?
さっそく映画ジャンルとはどういうことかを深掘りしていきましょう。
映画のジャンルはあいまいなものです

映画ジャンルはあいまいなところがあり、ドラマでもあってサスペンスでもあって、??という作品もたくさんあります。映画ジャンルの考え方などをお伝えしていきます。
映画ジャンルの基本的な考え方
映画のジャンルは、映画の雰囲気やテーマごとに分類されており、観客が映画を選ぶ時の手がかりにはなります。
とはいうものの
理由は、ジャンルの定義は曖昧で、配信サービスや視聴者によって異なるからです。
映画のジャンルは、制作会社や配信サービスがマーケティングや視聴データに基づいて決めることが多いため、同じ映画でも分類が異なることがあります。
アクション映画一つをとっても「スリラー要素が強いもの」や「コメディ要素があるもの」など混ざり合う作品も多く、一つのカテゴリに固定するのが難しくなっています。
実際に、映画配信サービスによって同じ映画なのに異なるジャンルとして表示されることがあります。
例えば、『ジョーカー』(2019年)は話題になりましたね。社会に追い詰められた男が狂気へと変貌する、衝撃の心理ドラマでしたね。
Filmarksでのジャンルは「ドラマ/クライム/スリラー」とされています。
これがAmazonプライムだと「ドラマ/サスペンス」となっており、
Huluの場合は「サスペンス/ミステリー」とされています。
ちなみにNetflixが配信されていたときは「心理スリラー」となっていました。
この違いは、サービスごとの視聴者データやマーケティング戦略によるものです。


Filmarksでのジャンルは「ドラマ/クライム/スリラー」となっていますね。
また、『インセプション』(2010年)も、Amazon Primeでは「SF/アクション」として分類されていますが、Filmarksでは「サスペンス/アクション/アドベンチャー/冒険/SF」とされています。
Filmarksは全部ぶち込んでいるだけじゃん!
と言いたくなるレベルです。
ジャンルがあいまいというのは他にあります。
『ショーシャンクの空に』(1994年) → 「ヒューマンドラマ」だが「犯罪映画」とも分類できる
『パンズ・ラビリンス』(2006年) → 「ファンタジー映画」だが「ホラー要素」も含まれる
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014年) → 「SF映画」だが「アクションコメディ」としても分類される
このように一つの映画が複数のジャンルは日常で、観客が感じる印象や、配信サービスの戦略によって変わるのです。
なぜ映画のジャンルはあいまいになるのか
映画のジャンルは、観客が映画を選びやすくするために作られたものですが、明確な定義があるわけではなく、ジャンル分けは非常にあいまいです。
映画の内容が複数の要素を持っていることや、時代とともにジャンルの考え方が変化するからです。
それは、
映画のジャンルがあいまいになる主な理由は、映画会社・配信サービス・視聴者によって分類基準が異なるからです。
- 映画会社はマーケティングのためにジャンルを決める
- 配信サービスは視聴データやアルゴリズムでジャンルを分類する
- 視聴者は個人の感想や解釈によってジャンルを決める
この違いがあるため、同じ映画でも異なるジャンルに分類されることがあります。
上記の「映画ジャンルの基本的な考え方」の中で、『ジョーカー』(2019年)を例に出したと思います。配信サービスによって分類が異なっていましたよね?
映画の内容が複数の要素を含んでいるため、どの側面を重視するかによって変わるからなんですね。
映画のジャンルは、時代によって定義が変わることも多いです。
- かつてのSF映画(例:『スター・ウォーズ』)は、現代では「スペースオペラ」「ファンタジーSF」として扱われることもある
- ホラー映画も、昔はゴシックホラー(例:『ドラキュラ』)が主流だったが、今では心理ホラーやスプラッターホラーなど細かく分かれている
厳密な分類という決まりがあるわけではなく、解釈が異なることはいくらでもあるんですね。
映画ジャンルはどうやって決められるのか
一見すると明確に分類されているように思えますが、誰が決めるかによって異なります。
映画のジャンルは、以下の3つの視点で決められることが多いです。
- 制作会社がマーケティング戦略として決定する
- 映画をより多くの観客に届けるため、「どのジャンルとして売り出すか?」を考えて決める。
- 映画賞や映画批評家が後から分類する
- 作品が評価される中で、新たなジャンルとして認識されることもある。
- 視聴者が解釈し、配信サービスや口コミサイトで分類される
- FilmarksやIMDbなどの映画レビューサイトでは、ユーザーがタグをつけることで「実際にどう受け取られたか?」が反映される。
また、視聴者の解釈でジャンルも変わります。






映画のジャンルは、あくまで映画を選ぶための「目安」と考えてください
「ジャンルを超えた映画」も多く存在するため、ジャンルだけではなくあらすじや監督、口コミなども参考にしながら見たい映画を選ぶのがいいでしょう。
「ドラマ映画」と「サスペンス映画」の違いとは?
基本的に「ドラマ」は大抵のものを網羅しています。極論ですが基本的に映画は何らかのドラマ性があります。元もこうもない表現ですが、逆にドラマ性のない作品を探すのが大変であるような気がします。
そうは言っても、混同されがちなものですのでドラマ映画とサスペンス映画について定義を解説します。
比較表を簡単に表すとこんな感じでしょうか。
比較項目 | ドラマ映画 | サスペンス映画 |
---|---|---|
目的 | 感動・共感 | 緊張・驚き |
テーマ | 人間関係・成長 | 事件・犯罪・心理戦 |
感情 | 心温まる・考えさせられる | ハラハラ・ドキドキ |
展開 | じっくり描かれる | 予測不能・どんでん返し |
「ドラマ映画」と「サスペンス映画」は混同されがちですが、ドラマ映画は人間の感情や成長を描くことが目的であり、サスペンス映画は緊張感や謎解きを楽しませることが目的です。
ストーリーの進め方や視聴者が味わう体験も異なります。
ドラマ映画 → 人間関係や人生の変化をじっくり描き、感動や共感を生む
サスペンス映画 → 事件や謎が中心となり、観客をハラハラさせる展開が多い
サスペンスでも、実際にはスリラーとかホラーとかに分かれてきます。
そこまで考えてしまうと複雑になるので、気にしなくていいかと。






つまり大抵の映画は「ドラマ」なんですね
実写映画とアニメ映画でのジャンルの意味
日本の映画ファンは、アニメと実写のジャンルの分け方があいまいな傾向があります。あくまでも「アニメ」は映画ジャンルの一つです。
しかし実際には「アクション」→「実写」と「アニメ」をそれぞれ探す。
「ホラー」→「実写」と「アニメ」をそれぞれ探す。というループに入っている人が多いです。
『AKIRA』(1988年)というアニメは世界中に衝撃を与えました。この作品、ジャンルは?
「アニメ」と分類されます。しかし中身はSFですよね?
映画のジャンルは、ストーリーやテーマに基づいて分類されますが、実写映画とアニメ映画では「同じジャンル」でもその意味合いや表現の仕方が変わることがあります。
実写映画は俳優や実際の映像を使うため、「現実に近い表現」を重視することが多いですね。
アニメ映画は、キャラクターや世界観を自由に作り上げることができ、「デフォルメされた表現」や「非現実的な映像」が可能になります。
ファンタジー映画というジャンルがあります。これでも実写とアニメが枝分かれします。『となりのトトロ』『ロード・オブ・ザ・リング』『パンズラビリンス』はファンタジー映画ですが、実際にはアニメも実写もホラーもあり、映画の中身もかなり違っています。
ちなみにアニメと実写の考え方は、こちらの記事に詳しく解説していますので興味があればどうぞ。








同じホラーでも、実写は「リアルな恐怖」、アニメは「幻想的な恐怖」になる傾向があります
映画ジャンルを把握しながら鑑賞を楽しむコツ

映画選びはどのように考えるのが適切かをお伝えします。
ジャンルにとらわれない映画鑑賞のメリット
映画は好きなジャンルにこだわる人が多いです。
しかしジャンルにとらわれないほうが、新たな名作に出会いやすく、視野が広がります。
映画は同じジャンルでも作品ごとに違う特徴があるからです。
ドラマ映画でも感動お涙頂戴ものと社会派では大きく異なってきます。
アクション映画でも、ハリウッドお得意のド派手な爆破シーンがあるものもあれば、シリアスな戦闘を描くものもあります。
また最近は、複合しているケースも多く見られます。
『ゲット・アウト』(2017年)は、ホラー映画ですが社会風刺も盛り込まれています。
『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018年) はアクション映画ですが、アニメーションの芸術性も評価されています。
普段観ないジャンルの映画にも挑戦して、新しい名作と出会いましょう。
映画のジャンルだけで選ぶと失敗する?
映画のジャンルは、作品を大まかに分類するためのものです。
しかし同じジャンルでも映画ごとに雰囲気が大きく異なるため、ジャンルだけで選ぶと「思っていたのと違う」と感じることがあります。
ジャンルの分類は幅が広く、細かい違いがあります。
「サスペンス映画」と書かれていても、アクション寄りの作品もあれば、心理ドラマ寄りの作品もあります。
「コメディ映画」といっても、ブラックジョーク系(例:『ジョジョ・ラビット』)と、ほのぼの系(例:『ホーム・アローン』)では雰囲気がまったく違うものです。
同じジャンルでも作品の雰囲気も全く異なる例も多いです。
どちらもサスペンス映画ですが『セブン』 はハラハラするスリラー系だし『ゴーン・ガール』 はじわじわと緊張感が増す心理サスペンスです。
ジャンルで失敗するケースもあり得ますね。
「コメディ映画だと思って観たら、皮肉が強すぎて笑えなかった」
「サスペンス映画を選んだのに、ミステリー要素がなくて物足りなかった」
「アクション映画のはずなのに、アート作品のように静かな雰囲気だった」
基本的に古い映画でなければ、予告編のチェックをおすすめします。






ジャンルだけではなく、映画の詳細をチェックしたほうがいいですね
ジャンルにとらわれない映画の選び方
映画を選ぶ時にはジャンル以外にもいろいろな方法があります。
自分でどんな選び方をすればいいのか?という内容をこちらで詳しく記事にしています。


基本的にはいろんなジャンルを見てみるのが最善です。
監督、年代、テーマ、予告編の内容やレビューの内容も参考にするでしょう。なお、俳優で追っていくのはお勧めはしません。映画の内容が偏るからです。
上記の記事に詳しく書いたのですが、まずは『死ぬまでに観たい映画1001本』のリストから選ぶのが最善です。ただしこれだと数が多いですよね。
そこでおすすめは
あなたが生まれた年から15年の間に公開された映画を見ることです。
理由は、生まれてから15年間は生まれて中学卒業くらいまでの間の出来事は人間は誰でも、深く心に残るからです。その映画の中で「時代の面影」を必ず感じることができるのが大きなメリットで、確実に印象に残る映画を見つけることができます。
まずはこれ。『死ぬまでに観たい映画1001本』の一覧はこちら。

そしてその中での、監督一覧のリストも作ったのでこちら。


そこで監督を追っていき、好きな映画監督が出てきたらこのリストに載っていない作品を徐々に追っていくのが最善の選び方でしょう。
映画ジャンル一覧を徹底解剖して楽しく映画鑑賞しよう

映画のジャンルは上記にお話しした通りで、主観的なものも多く、実際には、映画選びの参考にという概念で考えるのがよさそうです。
映画ジャンル一覧をまとめました。
最もわかりやすい映画ジャンル一覧はこうなります
この記事においては、わかりやすく考えてもらうためにまずは『死ぬまでに観たい映画1001本』で区別されているジャンルをもとにし、その不足分をインターネット・ムービー・データベース(IBMb)で使われているジャンルを合わせてご紹介し、各映画ジャンルの意味を解説します。
その結果、次の27種類で分けられることが判明しました。
- ドラマ
- アクション
- アドベンチャー(冒険)
- アニメーション
- コメディ
- クライム(犯罪)
- ドキュメンタリー
- ファミリー
- ファンタジー
- ホラー
- ミュージカル
- ミステリー
- フィルム・ノワール
- ロマンス(恋愛)
- サイエンスフィクション(SF)
- 戦争
- 短編
- スリラー(サスペンス)
- 西部劇
- 音楽
- スポーツ
- ポルノ(成人)
- 伝記
- 歴史
- 前衛(アヴァンギャルド)
- ドキュドラマ
- 実験映画
これで完全に分けられるという意味ではありませんが、少なくとも人生の映画鑑賞においては、少なくとも今の状況ではこれで網羅はできると考えられます。
映画ジャンルの一覧と鑑賞のポイント
1.ドラマ
人間関係や社会問題、個人の成長を中心に描く感動的なお話しが多いですね。
登場人物の心理描写や現実世界の出来事を反映した作品も多く、観客に共感や思索を促し、心を揺さぶる作品が特徴です。
演技のリアルさや繊細な感情表現、ストーリーの奥深さ。社会的なテーマや人生の課題に向き合う内容も多くあります。
自分の人生や価値観を見つめ直したい時に適しています。人生の困難や人間関係の複雑さを理解し、共感力や忍耐力を養うでしょう。自身の経験を振り返り、感謝の気持ちや新たな視点を持って生きる力にもなります。






なんだかんだで基本的な要素はドラマ映画には多くあります。
2.アクション
スピーディーな展開、派手な戦闘やカーチェイス、爆発などの迫力あるシーン。単純明快なストーリーと緊張感のあるアクションが特徴ですね。エンタメ性の高いジャンルです。
華麗なアクションシーン、カメラワークの迫力、登場人物のカリスマ性など。時にはユーモアや意外な展開も加わります。
気分をリフレッシュしたい時や、刺激的な映画を楽しみたい時に最適です。勇気や行動力の大切さを学び、困難に立ち向かう強さ、そして直感を信じ、時にはリスクを恐れず挑戦する心も養ってください。
3.アドベンチャー(冒険)
未知の世界や危険な旅を描き、主人公が試練を乗り越え成長する物語というのが基本です。
壮大な映像や個性的なキャラクターが魅力で、観る者の冒険心を刺激します。
日常に刺激が欲しい時や、新しい挑戦をしたい時など。美しいロケーションや緊迫したアクションが見どころも多く、恐れずに一歩踏み出す勇気を与え、人生を冒険のように楽しむ大切さを教えてくれるジャンルです。
4.アニメーション
「アニメ」ですね。手描きやCGを使った映像表現で、子供向けから大人向けまで幅広い作品があります。
ファンタジー要素が強く、想像力豊かな世界観や、心温まるストーリーも魅力です。
カラフルな映像美、個性的なキャラクター、感動的なストーリー。
実写では描けない幻想的な表現も特徴です。夢や創造力を刺激したい時、現実を忘れて癒されたい時など、豊かな想像力を育み、感受性を高めます。人生の大切な価値観を学ぶことができ、子供でも見やすいという特徴がありますね。
5.コメディ
コメディ映画はユーモアを基調とし、観客を笑わせることを目的としたものです。
ドタバタ劇や風刺、ブラックユーモアなど多彩なスタイルがあり、気軽に楽しめるのが魅力ですね。巧みなセリフや愉快なキャラクター、意外な展開が笑いを誘います。
落ち込んだ時やストレスを発散したい時に最適で、人生のユーモアを楽しむ大切さを教えてくれる、前向きな気持ちになれるジャンルといえます。






日本でのコントのお芝居も、大抵は昔のコメディ映画の影響を受けています
6.クライム(犯罪)
クライム映画は、ギャングや警察、詐欺師など裏社会を舞台にした作品です。
リアルな犯罪描写やスリリングな駆け引きが魅力で、善悪の境界が曖昧な人間ドラマが展開されます。
緊張感あふれるストーリーや圧倒的な演技力も見どころの一つで、犯罪の裏側を知ることで、正義や道徳について考えさせられますね。倫理観や価値観を見直すきっかけを与えてくれる刺激的なジャンルです。
犯罪映画をたくさん見ても実際の犯罪に染まる人はほとんどいません。それこそが映画の奥ゆかしエッセンスで、映画の底知れぬ効果の一つです。
7.ドキュメンタリー
実際の出来事や人物を記録し、社会問題や歴史、文化などをリアルに描くものです。
専門家の証言や未公開映像を通じて、知られざる事実を深く掘り下げます。世界の現実をありのまま伝え、観る者の知的好奇心を刺激するでしょう。
俳優が出てきて演技をするものではありません。
新しい視点を得たい時や、社会問題への理解を深めたい時に最適です。物事を多角的に考える力を育み、世界を見る目を広げてくれるジャンルですね。
この分野はテレビ番組でも多くあり差別化が難しくなっていますが、それでもマイケル・ムーアのようにドキュメンタリーのカリスマ監督も存在し、世界では今でもたくさんの人が鑑賞しています。
8.ファミリー
子供から大人まで楽しめる映画で、温かみのあるストーリーが多いのが特徴です。
家族の絆や友情、成長を描く作品が中心で、子供など教育にふさわしいとされる分野でもあるので、キッズ向けとしても多く登場する分野です。
家族と過ごす時間を大切にしたい時や、気持ちをリフレッシュしたいときにいいでしょう。愛や絆の大切さを再認識し、思いやりの心を育てます。
9.ファンタジー
魔法や神話、幻想的な世界を舞台にした作品。現実ではありえない出来事が描かれます。壮大なスケールと独自の世界観があります。
美しい映像表現、独創的なストーリー、魔法や超常現象の演出など、想像力豊かなキャラクターや壮大な冒険があります。
想像力や創造性を刺激し、現実の枠にとらわれず自由な発想を持つ大切さを教えてくれます。
大人向けの重苦しい暗いものも存在し、「ダークファンタジー」と言われます。最近はこちらも人気がありますね。
10.ホラー
恐怖をテーマにした映画で、幽霊、怪物、殺人鬼などが登場し、心理的な不安を煽るものから、衝撃的なゴア表現まで幅広いスタイルがあります。
恐怖の中にもサスペンスやミステリーの要素があり、ストーリーの深さも魅力です。
スリルを味わいたい時、非日常を体験したい時など、恐怖と向き合うことで、冷静さや危機管理能力が養われます。
なお、ホラーも枝分かれが多く、サスペンスと混同するケースも多いです。心理的恐怖は「サイコホラー」血みどろで残虐なのが多いのは「スプラッター」と言われます。
ホラー映画は健康に良い効果があると、多くの科学的根拠が発表されています。このジャンルは「食わず嫌い」はもったいないのでぜひ名作に触れてみてください。
11.ミュージカル
歌とダンスがストーリーの一部として組み込まれ、感情表現が音楽と融合し、華やかな演出と楽曲の力強さが特徴です。
壮大な音楽、華麗なダンス、感動的なストーリー。視覚と聴覚の両方で楽しめるエンターテイメント性も大きな魅力でしょう。
気分を高めたい時や、音楽に没頭したい時、感情を豊かにし、表現することの素晴らしさを感じられます。
日本人はなじみが薄いジャンルですが海外では昔から絶大な人気があります。このジャンルはまず「感じること」が一番重要で、ただストーリーを追いかけてもダメですよ。
12.ミステリー
謎や事件を解明するストーリーが中心です。
探偵や刑事が活躍し、観客も推理しながら楽しめます。サスペンス要素を含むことが多くなります。
巧妙な伏線、意外な結末、緻密なプロット。観客が推理に没頭できる展開や、心理的な駆け引きが魅力ですね。
頭を使ってスリルを味わいたい時に最適。論理的思考力を鍛えることができます。
基本的にネタバレばかり気にするのはどうかと思いますが、ミステリーはネタバレに気を遣うジャンルです。
13.フィルム・ノワール
1940〜50年代に流行した暗く陰鬱な犯罪映画です。退廃的な雰囲気とモノクロ映像で暗くふさぎ込んだ登場人物、汚職、刑事や探偵、大都市の陰鬱な側面というのが特徴です。
影を活かした映像美、複雑な人間ドラマ、悲劇的な展開。緊張感あるセリフや、ダークなストーリーが魅力です。
人間の闇や運命の皮肉について考えたい時に適しています。
人生の不条理を受け入れ、シリアスな視点で物事を捉える感性を磨いていきましょう。
14.ロマンス(恋愛)
恋愛をテーマにし、甘く切ないストーリーを描きます。ってそのまんまですね。純愛、悲恋、三角関係など、さまざまな形の愛が展開されます。
美しい映像、感情を揺さぶるセリフ、切ない展開。恋愛の喜びや苦しみをリアルに描くのも魅力です。
恋愛気分を味わいたい時や、愛の大切さを再確認したい時。人を愛することの素晴らしさや、感情の大切さを学んでいきましょう。
15.SF
正式にはサイエンスフィクション(SF)(Science Fiction)と呼ばれるものですが、SF映画として日本でも馴染みが深く、多くのファンがいます。未来の技術、宇宙、人工知能などがテーマで、科学の発展による社会変化や未知の世界を描くのが主流です。
科学と人間性の関係を考えさせられるストーリーが多くあります。
科学の進歩がもたらす可能性や、人間の在り方について深く考えるきっかけを考えることになるでしょう。また、映画独自の醍醐味を思いっきり感じることができるのもこのジャンルです。
16.戦争
戦争の悲劇や兵士の心理など、歴史的事実を基にしたものや、戦場のリアルを追求した作品が多くあります。
迫力ある戦闘シーン、人間の極限状態の描写、平和へのメッセージ。戦争の悲惨さと英雄の姿をリアルに描きます。
歴史を学びたい時や、人間の強さと弱さを知りたい時に適しています。戦争の無意味さや、平和の尊さを再認識させてくれることも多いでしょう。
戦争映画は製作者のメッセージが多く含まれている分野でもあります。何を伝えたかったのかを探るのも醍醐味の一つです。
17.短編
時間の短い映画のことです。正しくはエンドクレジットを含めて40分に満たないものを指します。アート性の高いものや、実験的な作品も多いですね。
メッセージ性の強さも特徴でしょう。
短時間で映画の魅力を味わいたい時に最適です。
短編映画の連続鑑賞でFilmarksのマーク数を増やすとかいう人たまにいますが意味ないですよ。目的を見失わないように。
18.スリラー(サスペンス)
緊張感あふれる展開で、犯罪や心理戦をテーマにした作品が多く、ハラハラするストーリーが魅力です。スリラーとサスペンスも詳しくは違いもありますが、実際にはそんなに気にする必要はないと思うのでいっしょにしています。
予測不能な展開、巧妙な伏線、スリリングなカメラワーク。最後まで目が離せない展開が続き、ネタバレ御法度の作品が多いのも特徴です。
推理を楽しみたい時には最適です。観察力や注意深さを鍛え、思考の柔軟性を鍛えてくれるでしょう。
19.西部劇
アメリカ西部開拓時代を舞台にした作品です。荒野、ガンマン、保安官などが登場し、自由と正義がテーマになります。
広大な風景、ガンファイト、孤高のヒーロー像。荒野の厳しさと、人間の誇りを描くストーリーが中心です。
自分の信念を貫く強さや、正義を守る勇気を教えてくれます。
映画の基本的ものが凝縮されていて、正直映画ファンなら必ず通る道でもあります。ロックンロールを学ぶにはまずはブルース!というのと同じくらいのレベルで、映画の醍醐味を知るならまずは西部劇から入るのは、強くおすすめします。
20.音楽
『死ぬまでに観たい映画1001本』ではないジャンルですが最近は区別されているようです。音楽を中心にした映画で、アーティストの物語やライブシーン。また、架空のバンド、実在のバンド、どちらもここに含まれるのが一般的です。
もちろん、ライブ感あふれる映像が魅力ですね。
音楽を楽しみたい時や、刺激を受けたい時に最適でしょう。どうしても好きなアーティストに偏ってしまうのは致し方がないところでしょうか?
21.スポーツ
スポーツまたはスポーツイベントに焦点を置いた映画で、架空と実在、両方のスポーツ系を含みます。このジャンルもまた、最近分別されているようです。
アスリートの挑戦やチームの絆を描くものが一般的で、実話を基にしたものも多いですね。
迫力の試合シーン、努力と挫折の描写、感動的な結末。スポーツの持つドラマ性が魅力。
最近はプロ野球とかJリーグ、日本でもその他のスポーツでもスポーツ系のものが多く、ごひいきのチームのスポーツ映画が上映されるというのが多いですね。
ただ、ドキュメンタリー要素も含まれています。映画選びの際にはそこも加味して考えましょう。
22.ポルノ(成人)
一般的には「成人映画」性的描写を目的とした映画で、芸術性の高い作品もあるが、娯楽要素が主流です。とはいえ「ポルノ映画」とも普通に言われます。
日本では映倫が18歳以下の青少年の鑑賞を規制するべきであると判断した映画です。
実際にはドラマ性のものが多く、実は日本ではアニメと並び、世界で絶賛されることが多い分野でもあります。
昔は「日活ロマンポルノ」が実写映画では栄華を極めていました。アンダーグラウンドの印象を持つ人が大半ですが、とんでもない名作も数多くあります。
「ポルノ映画」と「ピンク映画」も、正しくは定義は違うのですがここではそんなに大した話じゃないので触れないでおきます。
23.伝記
実在の人物の生涯を描く映画です。歴史上の偉人や芸術家の成功と苦悩を映し出します。ここも最近は人気のある分野ですね。
歴史映画と混同されるケースが多いですが、人物に焦点が置かれているのは伝記映画で、出来事に焦点が置かれているのは歴史映画と区別しています。
偉人の生き方から学びたい時に最適です。
努力と才能、運命の交差が人生に影響を与えることを考えさせられます。
最近は動画配信のオリジナル作品として増えていますね。
24.歴史
実際の歴史的事件や時代を描くものです。ここも定義があいまいな部分が多いジャンルなのですが、歴史的に教科書に出てくるような重要なこと、最近であればニュースで大きく話題になって誰もが知っている、そういうものを指します。
架空のものは含まれません。
人物に焦点を置いている場合は「伝記」に分類されます。
歴史に興味がある人は最適です。日本映画でも、歴史系の名作映画は多くあります。
25.前衛(アヴァンギャルド)
さてここからは、日本の映画ファンでもなじみの薄いものが続きます。
時代や既存の概念に先駆けて新しい価値観や技術を提案する作品という意味です。
伝統的な映画の枠を超えた実験的な作品で、物語の構成や映像表現が独創的です。芸術性を重視し、抽象的な表現や哲学的なテーマを扱うことが多いです。
新しい視点を得たい時や、芸術に触れたい時。既成概念にとらわれず、自由な発想とは何かを考えることになるでしょう。
こういう映画を徐々に慣れていくと、映画はストーリーを追いかけるものだという固定概念が覆ってしまいます。
26.ドキュドラマ
ドキュメンタリードラマのことです。
実際の出来事をドラマ形式で再現し、フィクションの要素を交えながらリアリティを追求するという映画です。歴史的事件や社会問題を扱うことが多く、観客に考えさせるものがほとんどです。
事実に基づいたリアルなストーリー、説得力のある演技、臨場感あふれる演出など、歴史の裏側や社会の現実を深く知ることができます。
一見馴染みが薄いイメージですが、昔から最近でも多くあり、日本映画でも最近は『Fukushima 50』や『新聞記者』などがあり、いずれも話題になりました。
27.実験映画
従来の映画技法にとらわれず、映像や音、編集手法などを斬新に用いる作品です。ストーリー性が薄いものもあり、視覚や感覚に訴える内容です。
大胆な編集、独特な映像美、抽象的な表現。視覚的・聴覚的な新しい体験をもたらします。
固定観念を壊したい時や、新しい芸術表現に触れたい時に適しています。思考の枠を超え、自由な発想と創造を刺激するでしょう。
正直『死ぬまでに観たい映画1001本』に出会わないと、なかなかお目にかかる機会がないかもしれません。逆に、こういう内容の映画を知ったからこそ、映画の奥深さ、映画は心に深く入っていく媒体であることが感じられるのです。
映画ジャンルを理解して、好きな作品を選ぼう
先に説明した通り、ジャンルは決まったものではなく、複数ジャンルの作品も多くあります。
しかしこのジャンルの種類を知っておくだけでも、映画選びの参考にはなるはずです。
おそらくこれですべて網羅できているはずですが、AI文化の浸透などで、完全に新しいジャンルも近いうちには出てくるでしょう。
人生を謳歌できる映画ライフを送ってもらうために参考にしてください。
よくある質問 Q&A

よくあるQ&Aをまとめました。一般的によくありそうな質問です。
映画ジャンルの基礎的な質問
映画のジャンルって誰が決めているの?
映画のジャンルは、映画会社・配信サービス・視聴者によって決められます。
映画会社はマーケティング目的で、配信サービスは視聴データに基づいて、視聴者は口コミやレビューサイト(Filmarksなど)で自由に分類します。
同じ映画でもサイトによってジャンルが違うのはなぜ?
分類基準が異なるからです。Netflixは視聴データやアルゴリズムで、Filmarksはユーザーの評価やタグでジャンルを決定します。
また、映画会社のマーケティング戦略によっても、異なるジャンルが付けられることがあります。
映画ジャンルの定義は公式に決まっているの?
映画ジャンルの定義に公式な決まりはありません。
例えば、SFは科学的要素や未来技術を重視し、ファンタジーは魔法や超自然的な要素が特徴です。
ただし、作品によって両方の要素が混ざることも多く、ジャンルの境界はあいまいです。
映画選びについて
映画を選ぶ時、ジャンルだけで選ぶのは正しいの?
正しいとは言えません。ジャンルも枝分かれしており実際には複雑です。
好きな監督やレビューとか、そっちを頼ったほうが賢明です。
苦手なジャンルでも楽しめる映画ってある?
苦手なジャンルでも楽しめる映画はあります。
例えば、ホラーが苦手な人向けのホラー映画でも、怖さよりスリラー要素やストーリー性が強く、心理的な緊張感を楽しめるなど多岐にわたります。
ただ、感受性には人間みんな個性があるのでどうしても苦手な分野が出てくるのはわかります。そこはジャンルで決めるのではなく、レビューや内容、予告編などで判断するほうが賢明です。
普段観ないジャンルの映画を選ぶコツは?
普段観ないジャンルの映画を選ぶコツは、テーマなどで選ぶことです。
例えば「感動する映画が好き」なら、SFでも『インターステラー』、ホラーでも『クワイエット・プレイス』が楽しめます。レビューサイトや予告編も参考にするといいでしょう。
ジャンルを超えて楽しめる映画のおすすめは?
SFだってドラマ性が強く泣いてしまうのもあるし、サスペンスだってコミカルで笑えるものもあります。
アニメで泣くことだって普通にあるでしょう?
わたしは、満遍なく見るのが一番いいかと思います。
恋愛で悩んでいたら恋愛映画を見ればいいの?
基本的にはNGです。
これは勘違いする人が多いのですが、別に恋愛映画の質が悪いという意味ではありません。
自分の状況と似た恋愛映画を見ると、客観的に考える代わりに感情が増幅されてしまうことがあります。客観的に考えていくのが映画です。
全く異なるテーマの映画によって新しい視点や考え方を提供し、恋愛以外の側面から人生を見つめるきっかけになります。
この感覚をつかんでいけば人生の糧になる映画ライフを送ることができます。
実写とアニメの分類について
実写映画とアニメ映画でジャンルの意味合いは違うの?
実写とアニメでは同じジャンルでも表現の仕方が異なり、ホラーなら怖さの種類も変わります。
実写ホラーはリアルな映像で現実に起こりそうな恐怖を演出し、アニメホラーは幻想的・心理的な怖さが強調されることが多いです。
アニメ映画のジャンル分けはどうなってるの?
アニメ映画のジャンル分けも実写と同じですが、境界はあいまいです。
アニメはすべて「アニメ」というジャンルにされるの?
アニメ映画も実写と同じように「ドラマ」「サスペンス」「SF」などのジャンルに分類されますが、キリがありません。
基本的には「アニメ」というジャンル一括りで良いかと思います。
映画ジャンルの未来
今後、新しい映画ジャンルが増えることはある?
わかりません。
そんな未来の話は予想屋でもわかりません。投げやりみたいなので正確に言うと、これからはVR映画やAIが作る映画という新しいジャンルが増えていくでしょうね。
VRではお話の中に入ったような体験ができるし、AIは人間が思いつかない新しい物語を作るかもしれません。
映画のジャンルは今後どう変わっていく?
視聴者がわかりやすいように変わっていくでしょう。と身もふたもない意見ですいません。
配信サービスが増えたことで、映画のジャンルはもっと細かく分かれていくでしょう。
見る人の好みに合わせた作品が増え、「アクション×ファンタジー」のような組み合わせも多くなります。
短い作品や変わった映画も作りやすくなって、ジャンルの境目がどんどんとあいまいになっていくでしょう。
映画ジャンルを徹底比較 まとめ

この記事では、映画とジャンルの中身を解説しました。映画には必ず何らかのジャンルがあります。ジャンルをどう選べばいいのかと、ジャンルについての考え方、そしてジャンル一覧もお伝えしました。
作品の雰囲気やテーマによって分類され、観客が映画を選ぶ際の手がかりとなります。
しかし、ジャンルには明確な基準がなく、絶対的な分類はできません。
映画会社・配信サービス・視聴者によって分類基準が異なるため、同じ作品でも異なるジャンルに分類されることがあることをお伝えしました。

映画はたくさんのジャンルがあるなあ






覚える必要はないけど、いろんなジャンルの映画を見ていきたいですね
映画ジャンルは各動画配信サービスによってまちまちです。こちらの記事で映画を楽しむための動画配信サービスの内容をお伝えしています。


いい映画はジャンルだけではわかりません。いい映画とはどういう作品のことを言うのか、こちらの記事でお伝えしています。

